米ワシントン州シアトルのスタートアップ、Atomo Coffeeがコーヒー豆を一切使わないコーヒー、『Atomo Molecular Coffee』の『Kickstarter』キャンペーンを展開中です。残念ながら日本への発送等の対応はしていません。
Atomo: We hacked the coffee bean – invented molecular coffee
『Atomo Molecular Coffee』は、コーヒー豆をリバースエンジニアリングして分子式を解析し、天然素材を使い分子式通りにコーヒーの味を再現した、コーヒー豆を一切使わないコーヒーです。コーヒー消費量の増加に伴い森林破壊が進んでいますが、コーヒー豆を一切使用しない『Atomo Molecular Coffee』は、環境への悪影響をなくし、苦みなしでもカフェインがきちんと含まれた香り高いコーヒーの味を実現しているとのことです。
アメリカの学術誌『サイエンス』が2019年1月に発表した研究結果によると、世界のコーヒー種の60%が、気候変動や人口増加といった理由から、今後50年の間に絶滅する恐れがあるそうです。今現在も、毎日のように新しいコーヒー農園を作るために大量の森林伐採が進んでいます。『Atomo Molecular Coffee』は、森林伐採や農薬が不要で、焙煎過程で発生する発ガン物質も含まれないとのこと。
Atomo Challenge: 70% of UW students prefer Atomo. (YouTube)
https://youtu.be/BQHFcTdDlRQ
気になる実際の味のほうですが、米ワシントン大学で行われた目隠しをしての試飲会では、70%の人(30人中21人)がスターバックスよりも『Atomo Molecular Coffee』のほうが美味しいと評価する結果に。
日本は人口減少が進んでいますが、世界的に見ると人口は増加傾向にあります。人口増加に伴うのが食糧問題ですが、今後コーヒーだけでなく穀物なども、分子構造は同じだけど原料は全く違うものということになってくるのでしょうか。SF小説の中での出来事が現実のものとなるスピードが加速されている気がしてなりません。
※画像:
https://atomocoffee.com/
※ソース:
https://www.kickstarter.com/projects/kleitsch/atomo-we-hacked-the-coffee-bean-invented-molecular?lang=ja
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