UCCホールディングスがサントリーコーヒーオーストラリアを1億5840万ドルで買収

オーストラリアのシドニーにあるToby’s Estateの旗艦カフェとロースタリー |写真提供: トビーズ エステート

UCC ホールディングスは、オーストラリアのコーヒー事業グループであるサントリー コーヒー オーストラリア リミテッド (SCA) を 185 億円 (1 億 5,840 万ドル) で買収しました。この取引は、新しく設立された UCC の子会社である UCC ANZ Management を通じて行われ、2022 年前半に完了する予定です。SCA

は、オーストラリアとニュージーランドで最大のコーヒー焙煎業者グループの 1 つであり、主要なブランドで構成されています。シンガポールでも事業を展開しているToby’s Estateのほか、ニュージーランドを拠点とするCaffe L’Affare、Atomic Coffee Roasters、Bruno Rossi、Robert Harrisなどがあります。また、オーストラリアのコーヒー機器、スペアパーツ、サービス プロバイダーである Espresso Mechanics も管理しています。

SCA の親会社であるサントリー ビバレッジ アンド フード (SBF) は、ソフト ドリンク、アルコール スピリッツ、インスタント コーヒー、紅茶、エナジー ドリンクの多様なポートフォリオを管理し、2020 年の収益は 204 億ドルに上ります。

日本に本社を置く UCC は、コーヒー農園の管理、コーヒーの小売製造、機器の流通と販売を含む、世界中のコーヒー関連の広大なネットワーク。

「この取引を通じて、オーストラリアとニュージーランドの安定した成長中のコーヒー市場に参入します。SCA とその子会社は、業務用コーヒーに重点を置き、オーストラリアとニュージーランドで市場をリードしており、Toby’s Estate などの主要なスペシャルティ コーヒー ブランドをいくつか所有しています。これらのSCA事業はいずれもUCCグループとの親和性が非常に高いと考えており、今回の件を通じてさらなる事業成長を加速させていきます」とUCCはプレスリリースで述べています。

この取引は、オーストラリアとニュージーランドに本拠を置く主要なコーヒー焙煎業者の国際的な舞台での最新の販売を表しています。2021 年 4 月、日本のアサヒ飲料は、オーストラリア、ニュージーランド、英国、日本、シンガポールで事業を展開するAllpress Espresso を買収しました。

翌 6 月、JAB ホールディングが管理する JDE Peet’s は、オーストラリア全土のスーパーマーケットと 600 を超えるカフェで販売されているオーストラリアの特製ロースターであるCampos Coffeeを買収し、2020 年の年間売上高は約 5,000 万ドルを記録しました。