UCC上島珈琲は、1月20日~21日にかけて羽田空港第2ターミナルで行われた「水素でかわるHANEDA未来展」で、水素を熱源として焙煎したコーヒーを提供した。これは、同展の来場者アンケート回答者にプレゼントされたもの。
UCCは、サステナビリティ指針に掲げる「2040年までにカーボンニュートラルの実現」に向け、水素を熱源とするコーヒー焙煎の実現に挑戦している。UCC富士工場(静岡県富士市)に水素を熱源とする大型焙煎機を導入し、2025年4月に運転を開始する予定だ。
水素で動く模型のミニ飛行機で水素エネルギーを体感できるコーナー本格展開に向けて、UCCはこの水素の熱源を利用した新しいコーヒーを顧客により身近なものとして感じてもらうには官民・業界を超えた活動が不可欠と考え、同展の企画に協力したという。会場では、他の協力企業とともに取組内容のパネル展示も行った。
「水素でかわるHANEDA未来展」は、東京都が主催し、水素について楽しく学び、水素関連の技術を身近で感じ、水素でかわる羽田エリアの未来を体感できるイベント。人力発電による水素づくりや、水素で動く模型のミニ飛行機で水素エネルギーを体感できるコーナーが設けられ、親子連れの参加が目立った。また、水素で動く自動車の新型「クラウン・セダン」展示も行われた。
水素で動く「クラウン・セダン」主催する東京都では、エネルギーの安定供給の確保や脱炭素化に向け、都内における水素エネルギーの需要拡大・早期社会実装化に取り組んでいるという。都によれば、羽田エリアは水素に係る潜在的な需要が高く見込まれており、サプライチェーンを構築する上で重要なエリアだとしている。
水素社会となった未来を想像するジオラマ展示