コーヒーかすには肥料としての使い道がある!作り方や適した植物まで

コーヒーかすはインスタントコーヒーでなく、コーヒー豆から挽いたコーヒーやインスタントのドリップーコーヒーを抽出際に出てくるゴミです。何かに再利用できそうな抽出後のコーヒーかすですが、再利用せず処分している方がほとんどではないでしょうか?

処分する人が多いコーヒーかすですが、実は肥料として利用できることを知っていましたか?

そこで今回は、コーヒーかすを肥料として使用する方法を解説します。本記事を最後まで読めば以下のことが分かりますよ。

  • コーヒーかすで肥料の作り方
  • コーヒーかすはそのまま使ってもOK?
  • コーヒーかすの肥料以外の利用方法

コーヒーかす肥料が作りたい方はぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

コーヒーかすは肥料に使える?

コーヒーかすは肥料に使える?

そもそもコーヒーかすは肥料に使えるのか気になりますよね。普通ならゴミになるコーヒーかすが肥料になったら、節約にもなって嬉しいですよね。では、コーヒーかすが肥料になるのか詳しく見ていきましょう。

コーヒーかすは肥料に使うことが出来る!

結論からいうと、コーヒーかすは肥料として使うことができます。コーヒーにこだわりがある方は嬉しい情報ですね。詳しくは後述しますが、肥料効果以外にも嬉しい効果もあります。ぜひ、コーヒーかすを肥料として活用してみてくださいね。

水分や悪臭物質を取り込んでくれる

コーヒーかすは肥料としてだけでなく、水分や悪臭物質を取り込んでくれる効果があります。コーヒーかすは細かくて肉眼では分かりにくいですが、多孔質なので脱臭効果が期待できます。肥料だけでなく、水分や悪臭物質を取り込んでくれるのがコーヒーかすなんですね。

肥料として使うには発酵が必要でそのまま使うのはNG

コーヒーかすは肥料として使うには発酵が必要になります。そのため、コーヒーかすをそのまま使うのはNGです。詳しくは後述しますが、コーヒーかすはそのまま使うと植物に良くない成分が含まれているため、コーヒーかすをそのまま使うと、植物が枯れる恐れがあります。なので、コーヒーかすを肥料として使うならひと工夫必要になります。

肥料を安価に作って家庭菜園やガーデニングに使おう

先述した通り、コーヒーかすは肥料として使用できます。ひと工夫必要ですが、家庭菜園やガーデニングなどで手軽に使えるのでぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

コーヒーかすをそのまま使ってはいけない理由

コーヒーかすをそのまま使ってはいけない理由

【コーヒーかすは肥料に使える?】で触れましたが、コーヒーかすはそのまま使ってはいけません。なぜなら、植物や土壌にとって好ましくない成分が含まれているからです。詳しく解説しますね。

コーヒーに含まれている成分が土壌に良くない

先述しましたが、コーヒーかすに含まれる成分が土壌によくありません。何もせずコーヒーかすを肥料として使ってしまうと、植物の栄養摂取を阻害してしまい上手に植物が育たなくなります。良かれと思った行為で植物が枯れてしまったら悲しいですよね。植物や土壌に悪影響を与えないためにも、コーヒーかすをそのまま肥料として使うのは避けましょう。

カフェイン

ご存じの方も多いと思いますが、コーヒーかすには『カフェイン』が含まれています。私たち人間にとっては集中力を高めたり、眠気覚ましに使われるカフェインですが、動物にとっては毒にもなる成分です。人間でも過剰摂取すれば中毒症状がでるほどです。

カフェインを土壌に撒くと土壌の窒素が減少します。土壌の窒素が減少する現象を窒素飢餓と呼び、植物の生長を抑制してしまいます。

そのため、コーヒーかすに限らずカフェイン成分を含む物質を肥料として使用するのは避けた方がよいでしょう。

タンニン

コーヒーかすには『タンニン』が含まれています。タンニンとはポリフェノールの一種でコーヒーかす以外にも赤ワインや茶葉にも含まれています。タンニンは強い抗菌作用があり、柿の葉寿司にも利用されるほどです。

抗菌作用が強いため、土壌に撒いてしまうと土壌中の有益な微生物も滅菌してしまいます。土壌環境バランスの崩壊に繋がるのでタンニンが豊富なコーヒーかすをそのまま使うのは避けたほうが無難でしょう。

クロロゲン酸

クロロゲン酸』は聞いたことが無い方も多いと思いますが、ポリフェノールの一種です。つまり、先述した『タンニン』の仲間になります。私たち人間の間では抗酸化作用や脂肪の蓄積抑える効果があるとされており、サプリメントとして幅広く活用されています。

しかし、土壌や植物にとっては好ましい成分とはいえません。そのため、クロロゲン酸を含むコーヒーかすをそのまま肥料として利用するのは避けたほうが無難です。

コーヒーかす肥料の作り方

コーヒーかす肥料の作り方

コーヒーかすを肥料としてそのまま使うのは避けたほうが無難でしたね。では、コーヒーかすを肥料として扱うにはどのようにすればよいのでしょうか。コーヒーかすを肥料にする方法を詳しく解説するのでぜひ、参考にしてくださいね。

必要なもの

まず、コーヒーかす肥料を作るのに必要な物を紹介します。珍しい道具などは必要ありません。しかし、必要な物の中にははご家庭にない方が多いものがあります。予め必要なものをチェックして、スムーズに入手できるようにしてくださいね。

コーヒーかす

前提としてコーヒーかすが必要です。コーヒーかすで肥料を作るので当たり前なのですが、コーヒーにこだわりがない人はご家庭にない方も多いはず。通販やコーヒーショップなどで安い価格で手に入ります。コーヒーかすが手元ない方は手に入れてみてくださいね。

腐葉土

コーヒーかす肥料を作るには『腐葉土』が必要です。観葉植物を育てている読者の方は、既に手元に腐葉土を持っている方も多いでしょう。通販やホームセンターでも購入できるので手元にない方は用意してくださいね。

ダンボール

コーヒーかすで肥料を作る場合は『ダンボール』が必要になります。段ボールはお手頃価格で販売もしていますが、スーパーなどで無料で配布している場所も多いです。手元にダンボールがない場合は、スーパーなどでもらってくるのがおすすめです。

なお、だけでなくくず野菜を入れるコンポストや蓋のあるバケツでも利用可能です。ただ、発酵させるためには微生物による分解が必須です。そのため、通気性に問題のない容器を選ぶようにしましょう。

新聞紙

新聞紙』もコーヒーかすで肥料を作るのに必要になります。とはいえ、新聞紙はありふれたものです。入手難易度も高くないので、簡単に入手できるでしょう。新聞を定期購読している場合は、既に手元にある方も多いはず。

簡単に手に入るので、手元にない場合は入手しましょう。

布(段ボールを覆える大きさ)

用意した段ボールを覆える程度の『』を用意しましょう。布に関しては大きさが重要なので、実際に現物を見て購入した方が安心です。布屋さんやホームセンターで購入できるので、現物を見ながら「この程度の大きさがあればダンボールを覆えるな」と判断して購入しましょう。

近くにホームセンターや布屋さんがない場合は通販で購入しましょう。ただ、購入した布が小さいと使用できません。そのため、大きめな布を購入するのがおすすめですよ。

米ぬか

コーヒーかすで肥料を作る際に『米ぬか』が必要になります。米ぬかがご家庭にある方は少数なので、基本的に購入する必要があるでしょう。大手ECショップなどで簡単に入手でき、お値段もお手頃です。

ただ、注意点としては容量が多いこと。少ない容量でも500g~の販売が多いため、それなりの量のコーヒーかす肥料を作らないと米ぬかが余る可能性が高いです。

米ぬかはコーヒーかすと同等の量あれば問題ないので、多すぎる量を購入しないように注意してくださいね。

作り方の手順

必要なものが用意出来たら、早速コーヒーかす肥料を作っていきましょう。前提として、コーヒーかすを堆肥化させるには時間がかかります。そのため、余裕をもって肥料づくりをおこなってくださいね。
では、作り方を詳しく解説します。

①:ダンボールの底に新聞紙を敷く

最初に段ボールの底に新聞紙を敷きます。とくに難しい作業ではないので、問題なく作業できるでしょう。

②:腐葉土3:コーヒーかす1の割合で混ぜ合わせる

次に、腐葉土とコーヒーかすを3:1の割合で混ぜ合わせます。大量のコーヒーかす肥料を作る場合、かなりの量の腐葉土が必要になります。そのため、手元にある腐葉土の量を確認してから作業に取り掛かりましょう。

③:コーヒーかすと同じ量の米ぬかを入れ混ぜ合わせる

コーヒーかすと腐葉土を3:1の割合で混ぜたら、コーヒーかすと同量の米ぬかを混ぜ合わせます。ここで注意したいのが、コーヒーかすと米ぬかを同量にすることです。コーヒーかす+腐葉土と同量ではありません。腐葉土は含めないで純粋なコーヒーかすと同量の米ぬかを混ぜ合わせてください。

比率を間違えると腐敗する可能性もあるので注意してくださいね。

④:水加えて肥料を湿らせる

米ぬかを混ぜ合わせたら、水を加えて肥料を湿らせましょう。水の加えすぎは肥料の腐敗に繋がるのでNGです。目安としては、手で握った時に水が滴るようなら、水分が多すぎです。水分が多い場合は乾燥させる必要があります。

手で握ったと、団子状になる程度がベストな水分量です。

水の加えすぎに注意して、水分を与えてくださいね。

⑤:1日1回を目安に3週間混ぜる

水を加えたら、1日1回を目安に3週間混ぜてください。発酵は微生物の力を借りておこないます。微生物に酸素が届かないと分解が進みません。なので、毎日1回はコーヒーかす肥料をかき混ぜてあげましょう。

⑥:1か月ほど熟成させて完成

季節によりますが、1ヶ月ほど熟成させたら完成です。堆肥化は夏場なら1か月、冬場なら3か月程度が目安。理由としては、気温がは高いほど微生物の活動が活発になるからです。

堆肥が完成すると、堆肥から発酵食品のような匂いがするので、匂いんで判別も可能です。ただ、腐ったような腐敗臭がする場合は堆肥の作製に失敗しているので覚えておくとよいでしょう。

コーヒーかすの乾燥方法

コーヒーかす肥料で肥料を作るときのコツはしっかり『乾燥』させることです。ですが、しっかり乾燥させるのは意外と難しいですよね。では、どのように乾燥させればいいのか見ていきましょう。

天日干し

もっともポピュラーな乾燥方法は『天日干し』です。天気に左右されますが、特別な道具もなく誰でも簡単にコーヒーかすを乾燥できます。注意点としては、粒が肥料に細かいため、風が吹くとコーヒーかすが舞ってしまうこと。何かしらの対策をおこなってから、天日干しをおこなうのがベストですよ。

フライパンで煎る

フライパンで煎ってコーヒーかすを乾燥させる方法もあります。フライパンに油をひかず乾煎りすればOKです。火加減はなかなか難しいです。理由としては、長時間乾煎りすればコーヒーかすが焦げて使用できなくなる可能性もあります。もともと黒くて見分けが難しいので、フライパンで煎る場合は慎重におこないましょう。

電子レンジ

電子レンジで乾燥させる方法も有効です。フライパンより簡単にコーヒーかすを乾燥させることができます。しかし、電子レンジでも長時間の過熱をおこなうとをコーヒーかすが焦げてしまいます。短い時間で複数回電子レンジにかけるのがおすすめです。

コーヒーかすを肥料として使うのに適した植物

コーヒーかすを肥料として使うのに適した植物

コーヒーかす肥料を作ったら、実際に植物に与えてみましょう。なお、コーヒーかす肥料は適した植物がいくつか存在します。例としていくつかの種類を紹介するのでぜひ、参考にしてみてくださいね。

サンスベリア

サンスベリアの肥料にコーヒーかすで作った肥料は適しています。コーヒーかすで作った肥料は若干酸性に寄っているため、弱酸性を好むサンスベリアにピッタリです。サンスベリアを栽培しているならぜひ、コーヒーかすで作った肥料を与えてあげましょう。

バラ

バラにもコーヒーかすで作った肥料は有効です。コーヒーかすで作った肥料にはバラの育成に必要な栄養素が含まれているからです。ガーデニングなどでバラの栽培をおこなっている方はぜひ、コーヒーかす肥料を与えてあげましょう。

ブルーベリー

ブルーベリーもコーヒーかす肥料に適した植物です。『サンスベリア』でも解説しましたが、コーヒーかす肥料は若干酸性に寄っています。ブルーベリーは酸性を好む植物なので、コーヒーかす肥料は最適な肥料といえるでしょう。ただし、肥料のあげすぎには注意してくださいね。

サボテンなどの多肉植物

サボテンなどの多肉植物にもコーヒーかす肥料はおすすめです。先述した植物同様、微酸性の土壌を好む植物だからです。サボテンや多肉植物はお手軽に栽培できる植物なので、栽培している方も多いはず。ぜひ、コーヒーかす肥料を与えてあげてくださいね。

ハーブ類

ハーブ類の肥料としてコーヒーかす肥料を与えるのも有効です。ハーブ類なら幅広く対応しているので、家庭菜園で自家製ハーブを栽培している方はぜひ、与えてみてくださいね。

肥料以外でのコーヒーかすの用途効果

肥料以外でのコーヒーかすの用途効果

コーヒーかすは肥料に利用する以外にも活用方法があります。詳しく解説しますね。

消臭・脱臭剤

コーヒーかすは消臭や脱臭剤として活用できます。コーヒーかすは多孔質な形状をしているので消臭や脱臭剤として優れています。靴箱や冷蔵庫など、匂いの気になる場所に置いてみてくださいね。

虫よけ・猫除け

虫よけ・猫避けにもコーヒーかすは有効です。コーヒーに含まれる『カフェイン』は虫や猫が嫌う匂いを発生させているからです。夏場や猫の被害に悩まされている方はぜひ、置いてみてくださいね。

除草

コーヒーかすは除草としても使えます。実は除草効果があるというより、雑草の育成を阻害して成長を遅くしているのが正しいです。なので、野菜や観葉植物を栽培している場所で利用するのは好ましくありません。忙しくて除草作業ができない場合に有効な手段といえるでしょう。

入浴剤

コーヒーかすは入浴剤として活用できます。流石にコーヒーかすをそのまま浴槽に入れるのはまずいので、タイツなどに入れてから浴槽に浮かべましょう。また、ご家族がいる場合はコーヒーが大丈夫の方のみの場合にしましょう。

染料

コーヒーかすは染料として利用できます。実際にコーヒー染めという方法があり、実用性もあります。実際にUCCの公式サイトに掲載しているので、気になる方はチェックしてみてください。

味の素が取り組むコーヒー農園のサスティナビリティ

味の素が取り組むコーヒー農園のサスティナビリティ

最後に味の素が取り組むコーヒー農園のサスティナビリティを紹介します。「サスティナビリティって最近よく聞けど、どういうこと?」と疑問に思う方も多いでしょう。簡単に説明すると、環境や経済に優しい活動をおこなっているということです。

実際に味の素がおこなっている「AJIFOL」について見ていきましょう。

味の素の生産過程で出来た「AJIFOL」が肥料になる

味の素の生産過程で出来た「AJIFOL」を肥料として販売しています。『アジフォル®アミノガード®』シリーズとして味の素公式サイトで販売しているので気になる方はチェックしてみてください。

コーヒーの木に使える「AJIFOL」でコーヒー農家を支援している

「AJIFOL」はコーヒーの木(コーヒー豆)の栽培で使えるためコーヒー農家を支援しています。詳しくは後述しますが、コーヒーの有名産地で利用されているので実績も抜群です。コーヒーの木を栽培している方はチェックしてみてはどうでしょうか?

ブラジル、インドネシア、ベトナムなで幅広く活動している

「AJIFOL」はコーヒーで有名なブラジル・インドネシア・ベトナムなどさまざまな産地で広く活動しています。味の素の公式ページにも記載されているので、気になる方は読んでみてくださいね。

【まとめ】コーヒーかすには肥料としての使い道がある!作り方や適した植物まで

本記事ではコーヒーかすを肥料にする方法を解説しました。コーヒーかすはそのままでは肥料にすることはできませんでしたね。しかし、腐葉土と米ぬかで熟成させることでコーヒーかすを肥料として利用することができるようになります。

本記事のポイントは以下の通りです。

  • コーヒーかすは熟成させることで肥料として利用できる
  • コーヒーかすをそのまま肥料として利用するのはNG
  • 肥料以外にも脱臭や猫避け・入浴剤としても利用できる

コーヒーかすはコーヒーにこだわりがある方は、手元にあまり余りやすい物です。「もったいないな...」「何かに使えないかな?」と思っていても捨てている方が多いはず。ですが、本記事を読んだ読者の方なら、肥料として出だけでなく、脱臭や猫避けなどさまざまなことに利用できるはず。コーヒー自体を楽しんでだ後にコーヒーかすを利用して、余すことなくコーヒーを楽しんでみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。


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「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という古くからある言葉が象徴しているように、シャクヤクは艶やかで美しい花を咲かせる日本人になじみの深い植物です。そんなシャクヤクは固く丸まったつぼみをつけ、開花させるまでの期間が長いことでも知られています。その分だけ開花した時の喜びが大きいシャクヤクですが、間違った育て方をしているとつぼみのまま開花しないこともあるのです。

そこでこの記事では、

  • シャクヤク(芍薬)とはどのような植物?
  • シャクヤクのつぼみから開花まではどのくらいかかる?
  • つぼみが花を咲かせるシャクヤクを見分けるポイント
  • つぼみが開かない原因と対処方法
  • シャクヤクのつぼみが元気ない時の育て方のポイント
  • シャクヤクと似ているボタン(牡丹)との違い

以上のポイントを中心にご紹介していきます。

この記事を読めば、シャクヤクの花やつぼみを元気に咲かせるための育て方のポイントを知ることができます。また、シャクヤクのつぼみに起きたトラブルも解決することができるようになるはずです。記事の最後では、シャクヤクとよく似ているボタン(牡丹)との違いもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

シャクヤク(芍薬)とはどのような植物?

シャクヤク(芍薬)とはどのような植物?

まずは、シャクヤク(芍薬)がどのような植物なのかをご紹介します。春の季節には切り花や豪華なフラワーアレンジメントとして、お花屋さんで見かけることの多いシャクヤク。シャクヤクは日本の気候でも育てやすい植物なので、お庭で育ててみたいという方も多いのです。

閉じた固いつぼみの状態から大きな花が開く姿が魅力的な花

シャクヤクはすっと伸びた茎の先に丸く固いつぼみをつけます。このつぼみがゆっくりと開花して大きな花を咲かせるので、見栄えが良く魅力的な植物として花材としても愛されてきました。庭植えのシャクヤクでは、ひとつの株からいくつものつぼみを付けるのも大きな特徴です。

開花した花径は15㎝と大輪

シャクヤクは色や品種の違いはありますが、開花した花の径は15㎝と非常に大きいのが特徴です。大輪のシャクヤクの花は、一輪挿しにしても圧倒的な存在感を感じさせてくれます。大きな花をつけるので、開花後は重さでしなだれたりしないような工夫をしてあげると花を長く楽しむことができるはずです。

その華々しさからつぼみのブーケはブライダルにも人気

固く閉じたつぼみが開きかけたシャクヤクは、花弁が何枚も重なりとても華々しく美しい印象を与えてくれます。そのため、最近ではシャクヤクのつぼみを集めたブーケがブライダルにも人気です。特にシャクヤクは、白や薄いピンク、赤など純白のウエディングドレスとマッチするような花色が多いので華々しさと併せて女性の人気が高い植物と言えるでしょう。

シャクヤクの基本情報

そんな魅力あふれるシャクヤクの基本的な情報は以下の通りです。の季節に開花するシャクヤクは、様々な花色があるのも人気の理由となっています。後ほどご紹介しますが、シャクヤクはボタン科に分類される植物なのでボタン(牡丹)ととても良く似ていて見分け方が難しい植物なのです。中国地方が原産のシャクヤクですが、日本には平安時代に伝わった長い歴史があります。最近では英語名の「ピオニー」という別名で呼ばれることが多いようです。

科・属名ボタン科ボタン属
原産地中国東北部~シベリア
開花時期5月~6月
花の色赤、ピンク、白、黄、薄紫
別名ピオニー、恵比寿草(えびすぐさ)

シャクヤクの花言葉は「はじらい」「はにかみ」

シャクヤクの花言葉は、「はじらい」「はにかみ」という豪奢な花姿からはイメージできないものが選ばれています。花言葉の由来は、イギリスの民話の恥ずかしがり屋な妖精がシャクヤクの花に隠れていたという説や、夕方になると花が閉じてしまうという特徴からつけられました。シャクヤクには「つつましさ」「謙遜」など素敵な花言葉が他にもついてますので、プレゼントに贈るのもおすすめですよ。

シャクヤク(芍薬)はつぼみから開花までに時間がかかることも多い花

シャクヤク(芍薬)はつぼみから開花までに時間がかかることも多い花

シャクヤクの基本的な特徴がわかったところで、この項目ではそのつぼみに注目して解説していきましょう。シャクヤクはつぼみから開花までに時間がかかることも多い花なのです。切り花でつぼみのシャクヤクを購入した場合などは、なかなか咲かずに心配になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

シャクヤクは大輪の花を咲かすためにかなりのエネルギーが必要

シャクヤクは細い茎からは想像ができないほど大きい花を咲かせるため、開花までに非常に多くのエネルギーが必要になります。そのため、つぼみのままエネルギーが足りずに枯れてしまうなどということもあるのです。

つぼみがつかないことや咲かないこともしばしば

お庭でシャクヤクを育てている場合には、つぼみがつかないことや咲かないこともしばしばあります。これは株が十分にエネルギーを蓄えておらず、つぼみをつけるため・開花させるためには不十分な状態であることが原因と考えられています。シャクヤクの株をしっかりと充実させて良い環境で育ててあげることが、花を咲かせる最大のポイントなのです。

特に切り花の場合、数日で枯れることも多い

切り花でシャクヤクのつぼみを購入した場合には、数日で枯れてしまうことが多いのです。水を適切に吸水できていない切り花のシャクヤクの場合には、つぼみが咲くまでに時間がかかってしまいその間に栄養分が足りていない本体のほうが枯れてしまうことがあります。

シャクヤクのつぼみが咲かない理由や綺麗に咲かせる方法を紹介

そこで、この記事ではシャクヤクのつぼみが咲かない理由や綺麗に咲かせる方法などをご紹介していきましょう。切り花のシャクヤクのつぼみが開花するためのポイントも解説していきますので、購入を検討している方はぜひチェックしてみてください。

つぼみが花を咲かせるシャクヤク(芍薬)の特徴

つぼみが花を咲かせるシャクヤク(芍薬)の特徴

シャクヤクの花を購入する前に、花を咲かせるつぼみにはどのような特徴があるのかを知っておくのがおすすめです。こちらでご紹介するポイントを把握していれば、シャクヤクの選び方も良くわかるはずですよ。

固いつぼみではなく少し膨らんでいる

シャクヤクのつぼみは、固く丸まった状態からゆっくりとほころんでいきます。そのため、シャクヤクの枝を選ぶ時にも固いつぼみではなく少し膨らんでいるものを選ぶと良いでしょう。

咲きかけのシャクヤクを選んだほうが開花しやすい

つぼみが開きかけて、少し咲きかけているシャクヤクの方が購入してからの開花も期待できます。三分咲きくらいであれば、十分に開花を楽しめるはずです。お花屋さんや園芸店で購入する際には固いつぼみがついているものではなく、咲きかけのシャクヤクを選ぶようにしましょう。

つぼみを手でほぐすこともおすすめ

購入したシャクヤクの枝には、いくつかのつぼみがついていることもあるかもしれません。咲きかけの花は開花して楽しめたとしても、固いつぼみは開かずに枯れてしまうなどということも良くあるのです。そんな時は、固いつぼみがほころぶまで手でほぐすのもおすすめです。つぼみを傷つけてしまわないか心配になるかもしれませんが、花が咲くまで爪を立てないように気を付けながら根気よく揉んだりほぐすことによって開花を促すことができるので試してみてはいかがでしょうか。

蜜やカビがついていない

少し咲きかけのシャクヤクを選ぶのがポイントの一番目ですが、他にもチェックするべき点はあります。つぼみにカビがついていると、内部も傷んでいる可能性があるので選ばないようにしましょう。ベタベタとしたがついているシャクヤクは、それが固まってつぼみが開かなくなってしまうことがあります。また、蜜は蟻や蜂を寄せ付けてしまう可能性があるのです。ただ、購入してからシャクヤクに蜜がつき始めてしまったという時はやわらかく湿った布やウェットティッシュなどで蜜をふいてあげることで開花する可能性もあります。

葉にハリとツヤがある

つぼみが開花するまでには非常に多くのエネルギーが必要となりますので、シャクヤクの葉にもハリやツヤがあるほうが良いでしょう。シャクヤクの株自体が元気なものを選んだほうが、多くのエネルギーを蓄えている可能性が高いのです。また、葉がしっかりとしていれば枯れることなく長く楽しめますよ。

購入した切り花シャクヤク(芍薬)のつぼみが開かない原因と対処法

購入した切り花シャクヤク(芍薬)のつぼみが開かない原因と対処法

良いシャクヤクのつぼみの選び方がわかったところで、購入した切り花のシャクヤクのつぼみが開かない時の原因の対処方法について解説していきましょう。シャクヤクの切り花は花が咲いている状態のものと、つぼみのものが一緒の茎について販売されていることが多いので、固いつぼみをほころばせる方法を知っていると便利ですよ。

原因①水の吸いが良くないから

まず、切り花のつぼみが開かない時の原因の一番目として、水の吸い上げが良くないことが挙げられます。購入したシャクヤクを家に持ち帰って飾る前に「水揚げ」という作業を行うことによって、つぼみをほころばせるだけでなくより元気に長くお花を楽しむことができるようになるはずです。

対処法:水に浸かる部分の葉を取り除く

シャクヤクの葉は大きく広がり、とても見栄えがあります。販売されている切り花のシャクヤクも、この大きい葉がたくさんついている状態のことが多いのですがお家で飾る前に、水に浸かる部分の葉を取り除くようにしましょう。葉がたくさん残ったままになっていると、その部分から水分が蒸散してしまい花やつぼみまで水が行きわたらなくなってしまうのです。

対処法:水切りや水揚げをする

葉の処理が終わったら、水切りや水揚げの作業を行いましょう。水切りは、シャクヤクの茎の切り口を水の中に入れたままハサミなどで斜めにカットし直す作業のことです。どの丈で残すのか、花瓶やフラワーベースと長さを比べてあらかじめ位置を決めておきましょう。切り口を斜めにすることで、水を吸収する面積を大きくできる効果があります。その後、深めのバケツなどにたっぷりと水を張って数時間、シャクヤクの茎を挿しておく水揚げの作業を行いましょう。

原因②つぼみに蜜がついているから

つぼみが開かない原因として、蜜がついていることが挙げられます。購入したシャクヤクのつぼみに最初は蜜がついていなかったとしても、ゆっくりとしみ出してくることもありますので購入後によく観察しておくのもポイントです。

蜜はベタベタした感触で、蟻も寄せ付ける

蜜はベタベタした感触で、蟻や蜂を寄せ付ける香りを漂わせます。自然の状態であれば蜜が出ることは特に問題なく、つぼみや花を食害する害虫を蟻などに追い払ってもらうためのものだと考えられています。ただ、切り花のシャクヤクのつぼみに蜜がついている時は固まってしまいほころぶことを邪魔してしまいますので注意しなくてはなりません。

対処法:つぼみのガクの部分から蜜をふき取る

蜜の対処方法は単純で、つぼみのガクの部分から直接ふき取れば大丈夫です。濡れた布やウェットティッシュなどを使って、丁寧にふき取ってあげましょう。最初に蜜をふき取っても、数日経つと出てくることもあるので毎日観察することが重要です。

原因③栽培環境が適切でないから

栽培環境が適切ではない場合には、つぼみが開かないだけでなく葉や茎も元気がなくなってしおれてきてしまうこともあります。その場合は、枯れるのが早くなってしまい十分に花を楽しめませんので早急に対処する必要があるのです。

対処法:毎日水替えをして花瓶や水を清潔に保つ

切り花の状態を清潔に保つために、毎日水替えをして花瓶や水を清潔に保ってあげるようにしましょう。不潔な水に差していると植物の健康にもよくないですし、匂いが悪くなってお部屋の環境も壊してしまいます。水を清潔に保つために、毎日、水を交換してあげましょう。

対処法:直射日光が当たらない涼しい場所に置く

直射日光が当たる場所に花瓶を置いていると、太陽光で水が温まって蒸れてしまう危険性があります。蒸れはカビや病気の原因ともなりますので、花瓶を飾る時には直射日光の当たらない涼しい場所に置くのがポイントです。

庭に植えたシャクヤク(芍薬)のつぼみに元気がない!よくある失敗と正しい育て方

庭に植えたシャクヤク(芍薬)のつぼみに元気がない!よくある失敗と正しい育て方

切り花のシャクヤクの正しい管理方法がわかったところで、次にに植えたシャクヤクのつぼみに元気がない時の対処方法をご紹介します。庭にシャクヤクを植えている場合のよくある失敗と正しい育て方も解説していきますので、チェックしてみてください。

つぼみが黒い時は灰色かび病の可能性がある

庭で育てているシャクヤクのつぼみが黒い状態で閉じたままだったり、小さいまま黒くなって枯れてしまうのはよく耳にするトラブルです。これは「灰色かび病」にかかっている可能性が高いので、早めに対処する必要があります。

高温多湿の際に起きやすい病気

灰色かび病は高温多湿の状態で起きやすい病気です。開花時期の春先から梅雨にかけて発生しやすい病気で、そのまま株の全体に広がってしまう危険性もあるので気を付けてあげましょう。シャクヤクのつぼみが黒い時には灰色カビ病の可能性が高いので、枯れる前に対策します。

薬剤散布をして、水やりはつぼみや葉茎にかけないよう注意

灰色カビ病の対処方法やベンレート水和剤などの薬剤を散布して、水やりの際につぼみや葉、茎をぬらさないように注意することが挙げられます。シャクヤクは水を好む植物ですが、株の全体が湿ってしまうと特に暖かい時期は灰色かび病にかかりやすくなってしまうのです。薬剤散布は記載の容量や用法を守って定期的に散布するとともに、湿度が高くなりすぎないような管理が必要になってきます。

その他の病害虫に侵されている

シャクヤクのつぼみに元気がない理由として、その他の病海中に侵されている可能性も指摘できます。灰色カビ病と同じように、病害虫に感染している場合には早めに対処して株の全体に被害が及ばないようにしてあげましょう。

かかりやすい病気はうどんこ病、葉枯病など

シャクヤクのかかりやすい病気として「うどんこ病」や「葉枯病」があります。うどん粉病は、主に葉などに白くふわふわとしたカビのような粉が円形につく兆候が見られます。感染力が高く、すぐに株のあちこちで粉が増えてしまいますので薬剤の散布で対処しましょう。うどん粉病を予防するために、高温多湿を避けて風通しを良くしてあげる必要があります。また、葉枯病は葉がしおれて元気がなくなってしまう病気です。黒や褐色の斑点が出た場合には薬剤で対処しましょう。

つきやすい害虫はアブラムシ、ヨトウムシなど

シャクヤクにつきやすい害虫は「アブラムシ」と「ヨトウムシ」です。アブラムシは花の付け根や葉の裏によくついて葉の汁を吸って弱らせてしまうので、見つけたら薬剤で対処しましょう。ヨトウムシも、若芽や新しい葉を食害してしまうので同じように薬剤散布を行います。ヨトウムシに食害されている場合には、シャクヤクの周りに粒のような糞が落ちているはずです。シャクヤクに使う薬剤は、市販のスプレー剤やオルトラン粒剤がお手軽で良いでしょう。

水やりが足りていない

シャクヤクに元気がなく、つぼみがつかない・元気がない時の原因のひとつとして水が足りていないことが挙げられます。水が足りていないと、つぼみだけでなく株の全体もしなしなになって元気がないのですぐにわかるはずです。

シャクヤクは乾燥に弱い植物

シャクヤクはたっぷりの水を好む、乾燥に弱い植物です。そのため、頻繁に水切れを起こしてしまうと株の全体が弱ってつぼみにも元気がなくなってしまいます。株に元気がないとつぼみを開かせるだけのエネルギーが足りないということですので、花を咲かせることができないのです。

鉢植えの場合、夏場はこまめに水やりする

特に鉢植えの場合には、夏場は乾燥しやすいのでこまめに水やりをするようにしましょう。暑い時間帯を避け、朝と夕方の涼しい時間帯を選んで水を与えます。水やりをするときには、株の全体にかかるようなやり方は避け、株元の土をしっかりと湿らせるように与えましょう。

肥料が足りていない

シャクヤクのつぼみに元気がない理由として、肥料が足りていないことも考えられます。肥料が足りていないと葉の色も悪く、変色したり元気がなくなってしまいます。

シャクヤクは肥料を好む植物

シャクヤクは肥料を好む植物なので、肥料切れを起こすとエネルギーが十分にため込めずに元気がなくなってしまいます。肥料が足りていない兆候としてよく見られるのが、株や花が小さくつぼみを付けないというものです。シーズン中はシャクヤクの肥料を切らさないように注意しましょう。

年2回か3回緩効性の肥料を与える

基本的に、シャクヤクは年に2回か3回肥料を与えるのが望ましい植物です。花が咲く前の2月~3月と花後の6月、秋の9月に持続的な効果を発揮してくれる緩効性の肥料を与えるようにしましょう。肥料が直接、シャクヤクにくっつかないように少し離した株元に混ぜ込むようにして与えます。冬に入る前に油粕を与えるのも効果的です。

シャクヤク(芍薬)はボタンによく似ている植物

シャクヤク(芍薬)はボタンによく似ている植物

ここまで、シャクヤクのつぼみについて解説してきましたがこの項目ではシャクヤクとボタンの違いについてご紹介します。シャクヤクはボタン科に分類される植物なので、特徴がとても良く似ているのです。

シャクヤクとボタンはともにボタン科ボタン属

シャクヤクとボタンはともにボタン科ボタン属に分類される植物です。開花時期も5月から初夏にかけての季節で同じように幾重にもなる花びらを大きく開かせる植物なので、見た目だけでは違いを見極めるのが難しいかもしれませんね。

両者の違いは木であるか草であるか

シャクヤクとボタンは大本は同じ分類ですが、いくつかの違いがあります。両者の分類上の大きな違いとして、「木であるか草であるか」というポイントを見極めると良いでしょう。

シャクヤクは草花に分類される

シャクヤクは草花に分類されています。基本的に宿根草の草花と同じ分類ですので、冬場は地上部のほとんどが枯れてしまい地下茎だけで冬越しをするのです。シャクヤクを植木鉢で育てている場合には、冬場も控えめにではありますが何もない地上部に水やりを欠かさないようにしましょう。

ボタンは低木に分類される

ボタンは低木に分類される植物です。花木と同じ植物なので、シャクヤクと異なり冬場でも枝をつけたまま冬越しします。土が深く凍ってしまうと成長が悪くなるので、ボタンの冬越しの方法として敷き藁や腐葉土を株元に撒いてあげましょう。ボタンは品種によっては、1月~2月に花を咲かせるものもあり観光名所にもなっています。

見分け方は、葉の形やつぼみ

シャクヤクとボタンは冬越しの形態で見分けることができますが、他にも違いがわかるポイントがあります。葉の形やつぼみなどでもシャクヤクとボタンを見分けることができますので、知っていると役に立ちますよ。

ボタンの葉はツヤがなくギザギザしているが、シャクヤクの葉はツヤがありギザギザしていない

ボタンの葉はツヤがなくギザギザと切れ込みがあるのが特徴です。一方で、シャクヤクの葉やツヤツヤとした光沢があり長円形をしています。二つの植物の葉を並べて見ると、初心者でも違いが良くわかりますよ。

ボタンのつぼみは先が尖ってるが、シャクヤクのつぼみは丸い

シャクヤクとボタンを見分ける方法として、つぼみの形をチェックしてみる方法もあります。ボタンのつぼみは先が尖ってるのが特徴で、シャクヤクのとぼみはビー玉のように丸いのです。シャクヤクのつぼみも開きかけていると、花弁が膨らんで尖ってるように見えますので見比べる時はしっかりと固いつぼみを選びましょう。

シャクヤクのつぼみが咲かない?トラブルの原因・対処法を解説のまとめ

いかがだったでしょうか。

華やかで美しいシャクヤクは、ブライダルブーケやプレゼントの花束にもおすすめの植物です。せっかく飾ったシャクヤクのつぼみが開かなくて残念な思いをした方も多いので、この記事を通してシャクヤクのつぼみを咲かせる方法を知っていただけたら幸いです。つぼみを咲かせるためにはちょっとしたコツや育て方の環境を整えてあげる必要がありますので、あわせてチェックしてみてくださいね。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • シャクヤクはボタン科ボタン属の春に開花時期を迎える植物でピオニーとも呼ばれる
  • シャクヤクのつぼみが開花するまでには時間がかかり開かないこともある
  • シャクヤクの切り花を選ぶときは、痛みや蜜がなくつぼみがほころびかけているものを選ぶ
  • つぼみが開かないとして、吸水が不十分、蜜がついている、環境が良くないなどが挙げられる
  • シャクヤクのつぼみが元気ない時は病害虫に侵されている、水・肥料不足の可能性がある
  • シャクヤクと似ているボタン(牡丹)の違いとして、葉やつぼみの形や冬越しの形態で見分ける

シャクヤクのつぼみは環境さえ良ければ自然に開花しますが、開かずに枯れてしまう場合はぜひこちらの記事をチェックしてみてくだださい。切り花のシャクヤクは根気強くほぐしてあげることで綺麗に開花する可能性が高まりますので、試してみてはいかがでしょうか。

最後まで記事を読んでいただいてありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。

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