コーヒー直接出荷から70周年 ジャマイカ大使がブルーマウンテンコーヒーのパートナーシップ発展に意欲

1/18(水) 16:26

 ショーナ-ケイ・リチャーズ駐日ジャマイカ大使は17日、日本外国特派員協会(東京都千代田区)で開催された「第5回ジャマイカ ブルーマウンテンコーヒーの日 記念スペシャルイベント」に出席し「今年は1953年3月にジャマイカから日本へ初めてコーヒーが直接出荷されてから70周年にあたる。我々のコーヒーに関するパートナーシップは今後一層相互に恩恵をもたらす貿易と発展のための準備が整っている」と意欲をのぞかせた。  昨年、日本の水際対策が緩和されたことで活動を再開。  ジャマイカのパーネル・チャールズ・ジュニア農業漁業大臣とジャマイカコーヒー輸出協議会の代表が10月に来日しスペシャルティコーヒーの展示会「SCAJ ワールド スペシャルティコーヒーカンファレンス アンド エキシビション 2022」に参加・交流した。  日本のステークホルダーとも新たなパートナーシップを構築。  「UCCさまの協力により、セブン‐イレブン・ジャパンさまは『セブンカフェ』で限られた量ではあるがブルーマウンテンコーヒーブレンドを提供され、私たちはこのイニシアチブを歓迎する」と語った。

 ジャマイカコーヒー輸入協議会の上島達司会長は「今、世界全体でコモデティの一般コーヒーの品質がよくなり、スペシャルティコーヒーのローグレードとの境目がなくなってきている。ブルーマウンテンコーヒーに代表されるプレミアムコーヒーの価値を引き上げていきたい」との考えを明らかにした。  日本とジャマイカは1964年に外交関係を開設。2015年には安倍晋三元首相が日本の現職首相として初めてジャマイカを訪問。そこでJ-Jパートナーシップに署名し、開発協力と文化交流を柱に、同じ島国として防災・環境・格差是正を重点分野に様々な協力を行っている。

 2024年には日・ジャマイカ外交関係樹立60周年と日・カリブ交流年を迎える。  外務省の小林麻紀中南米局長は「外務省も細々ではあるが草の根の無償協力で育苗施設の整備などを行い生産強化にも貢献してきた。来年は日・ジャマイカ外交関係樹立60周年を迎え、ますます深い関係が築けるべく努力していく」と述べた。  ジャマイカ観光局(コネクトワールドワイド・ジャパン)のマージョリーL.デューイ日本代表は、リゾート地・モンテゴベイや観光の中心地・オーチョリオスなどジャマイカの各地の見どころを紹介。

 首都・キングストンから車で約1時間半のところにあるブルーマウンテン地区はブルーマウンテンコーヒーが栽培されているほか、特有の気候があり、文化的・自然遺産的観点から「顕著な普遍的価値」があるとされ、両生類、鳥類、哺乳類保護のための78の保護地域の1つとして2015年にユネスコの世界遺産に登録された。  同地区にある「クレイトン・エステート」は、UCC上島珈琲が所有する直営のコーヒー農園で、ここで実施される約1時間のツアーではジャマイカの重要文化財の指定を受ける「クレイトンハウス」の見学やコーヒーの栽培・栽培にまつわる歴史が学べ、コーヒーの試飲もできるようになっている。

Content retrieved from: https://news.yahoo.co.jp/articles/338475745a87d5143af293c8806d668057944013.

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