Fasika Tadesse、Colleen Goko-Petzer
2023年12月26日 6:45 JST
- 今月11日に3300万ドルの利払いを履行する必要があった
- エチオピア政府、債券保有者に満期延長とクーポン引き下げ求める
エチオピアは25日、猶予期間終了後に利払いを実施せず、デフォルト(債務不履行)に陥った。
同国は今月11日に3300万ドル(約47億円)の利払いを履行する必要があった。シデ財務相は21日に国営テレビで「全ての債権者を同じように扱いたい」ため政府は支払いを望まなかったと述べた。
財務省のヒンジャット・シャミル上級改革顧問は25日、支払いはなされておらず、今後もなされないことを確認した。エチオピアは先月、債務支払いの一時停止で二国間債権者と合意している。
今回の債務不履行でエチオピアは、ザンビアやガーナ、スリランカなど、近年にユーロ債の債務不履行に陥った発展途上国に加わった。こうした国は増加傾向にある。
市場を歩く買い物客や住民(アディスアベバ、エチオピア)
債務再編に向けた対案として、政府は債券保有者に対し、2028年7月-32年1月に分割返済する形に満期を延長し、クーポンを現在の6.625%から5.5%に引き下げるよう求めた。だが額面は10億ドルで変わらず、債権者はヘアカット(債務減免)を受け入れる必要がない。
債券保有者の特別委員会は今月、今回の支払い見送りは 「不要であると同時に残念なことだ」との見解を示した。
エチオピアは、20カ国・地域(G20)の「共通枠組み」を通じた債務再交渉を目指している。
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原題:Ethiopia Fails to Pay Coupon, Becoming Latest African Defaulter(抜粋)
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