PROMPERÚ: ペルー産コーヒーの卓越性を訪ねて

国内きってのコーヒー農園の側の山脈に佇むマチュピチュにも劣らない力強く、美しく、一度飲んだら忘れられない——それがペルー産のコーヒー。このペルー産コーヒーの新たな味わいや多様性、そして高い品質を、世界各国のロースターやインポーターに向けて紹介しているのがペルー貿易観光促進庁であるPROMPERÚです。 

Standart Japan 第33号のスポンサーを務めてくれたPROMPERÚとそのコーヒーブランド「Coffee from Peru」が、最新号34号では、読者の皆さんにペルー産のサンプルコーヒーをご用意してくれました。

ペルーのテロワールを表現したゲシャ種のサンプルコーヒーを飲みながら、彼らのストーリーに耳を傾けてみてください。(34号のサンプルコーヒー情報は、記事の最後にあります)


ペルーの小規模生産者たちが紡ぐ、 壮大な一杯の物語

力強く、美しく、忘れられない——ペルー産のコーヒーは、国内きってのコーヒ ー農園の側の山脈に佇むマチュピチュにも劣らない、唯一無二の存在です。

ペルー産コーヒーの真価は、そのフレーバー、アロマ、オリジンからも見て取れます。ペルーは100% アラビカ種の生産国。多様な高原地方では、ティピカやブルボン、カツゥーラ、パチェ、そしてゲシャといった品種が栽培されています。近年この国では、コーヒー生産を生業にするコミュニティが中心となり、品質向上に向けた急速な発展を遂げています。

ペルーには世界で記録される32の気候の内の28が存在し、39もの固有の生態系があります。コーヒーは標高1,200~2,300メートルの高地で栽培されており、他の産地と比べても類を見ない、スペシャルティコーヒーの栽培に理想的な「自然のキャンバス」が広がっています。ペルー固有の地理的な特徴と、品質に重きを置くコーヒー文化の高まりが相まって、この国は今、熟練のコーヒーバイヤーたちが注目する生産国となっているのです。

PROMPERU6_600x600.jpg?v=1763022439 PROMPERU7_600x600.jpg?v=1763022441

しかし、この素晴らしいコーヒーを支えるのは、土壌だけではありません——この国に生きる人々です。ペルー産コーヒーの実に 95% 以上が、わずか 5 ヘクタール未満の区画で栽培を行う小規模農家によって生産されています。その多くは生産者組合を結成し、国際市場やフェアトレード、USDA オーガニック認証、レインフォレスト認証などへのアクセス向上を目指しています。こうした認証は、より公正な取引価格の実現だけでなく、持続可能な栽培方法の推進にもつながるのです。

コーヒー豆を通じたこの国ならではの土地 · 文化体験は、ペルー貿易観光促進庁であるPROMPERÚ と「Coffee from Peru」ブランドの尽力により実現しています。世界各国のバイヤーたちは、今年アメリカ · ヒューストンで開催された SCA 主催のスペシャルティコーヒーエキスポ、毎年東京で開かれる SCAJ といった場に限らず、この国のコーヒー生産地の農家たちと直接取引が可能です。また PROMPERÚ は、世界の主要市場でペルー産コーヒーのカッピング会を積極的に開催し、世界各国のロースターやインポーターに向けて、ペルー産コーヒーの新たな味わい、多様性、品質と出会う機会を提供しています。

PROMPERÚの歩みの一つの節目となったのが、2017年からペルーで開催されているカップ · オブ · エクセレンス(COE)です。この品評会は、小規模農家の手で育てられた最高品質のコーヒーを称え、生産者たちの卓越した技術の賞賛とさらなる品質向上の後押しを目的としています。これまでドワイト · アギュラー、ブランカ · フロー · コルドバなど、ペルー産コーヒーの素晴らしさを体現する名が登場してきました。軒並みスコア 90 点以上を記録する彼らのコーヒーは、「アウトスタンディング · スペシャルティ」に分類されます。こうした生産者たちは、一杯を通じてペルー産コーヒーの真価を伝える存在であり、その献身、技術、そして静かな革新こそが、最高の味わいを生み出しているのです。

フニン州に住むコーヒー生産者のチャクラ · デ · ダゴの物語は、単なる家族経営のオーガ ニックコーヒー生産という枠にとどまりません。彼はバイオダイナミック農法を実践し、元来その土地に育っていた木々の再生や廃水管理、太陽光を活用した農園管理を行っているのです。いまや世界も、彼らのリジェネラティブなアプローチを認知し始めており、チャクラデ · ダゴは、スペシャルティコーヒー協会による「2025 年サステナブル賞」のファイナリ・デ · ダゴは、スペシャルティコーヒー協会による「2025 年サステナブル賞」のファイナリストにも選出されています。

ペルー産コーヒーが語るのは、その土地に根付き、思いの込められたイノベーションと共にある、一切の妥協のないサステナビリティ。柔らかく、フルーティーなカハマルカ県のコーヒーであっても、大胆でチョコレートのようなクスコのコーヒーであっても、あらゆる一杯がこの国のフレーバー革命へと静かに誘う窓となることでしょう。

この記事は、Standart Japan第33号のスポンサー、PROMPERÚの提供でお届けしました。

 

Brew it like PROMPERÚ☕️

今回PROMPERÚがStandartの読者のために選んでくれたのは、ペルーの北東端に位置するアマゾナス地域(アマゾン川流域に近いものの、別の地域)のコーヒー。

アンデスの山々が連なる雄大な自然の中で生まれたのが、ペルーが誇るゲシャ種のコーヒーです。小規模生産者たちが、豊かな自然と調和しながら、一粒一粒を丁寧に育てたコーヒーを、読者の皆さんにお届けします。

フレーバーノート:生き生きとした明るいシトラスの酸味、新鮮なレモンを思わせる風味があります。上品な紅茶の香りが漂い、繊細で洗練された印象です。そして、心地よいキャラメルのような甘さで、酸味とのバランスをなめらかに整えてくれます。
プロセス:ナチュラル
品種:ゲシャ
標高:3000m

<生産者の皆さんのおすすめの抽出方法>

◆ クリアでバランスの取れた味わいを楽しむ場合
V60、カリタ、またはケメックスなどのドリップ式を使用してください。
この方法では、レモンのような酸味と紅茶のような香りが際立ちます。

◆ コクと深みを重視する場合
フレンチプレスを使用してください。この抽出法では甘味がより引き立ち、まろやかな口当たりが得られます。しっかりとしたボディを好む方におすすめです。

※今回は、生産者さんの希望で抽出レシピはありません。皆さんお好きな抽出方法で、彼らのコーヒーをお楽しみください!

そして最後は、ペルーから届いた映像をお楽しみください。

 

最新号のStandart Japanの詳細は、こちらから

タイトルとURLをコピーしました