ネスレ日本は10月2日、「ネスカフェ」の新ブランドメッセージ“そのコーヒーは、あなたをちょっとだけヒーローにする。”を掲げた新CMをはじめとしたブランドコミュニケーションを開始した。
新CM発表会には、出演する俳優の北村匠海さんと岸井ゆきのさんが登場。北村さんは、「大好きなコーヒーを1杯飲むことが、誰かの手を取ることや世界をつなげることになるということがわかった。CMを通じて、気軽に世の中に貢献できることを感じてもらえたら嬉しい」と話した。
北村匠海さん岸井さんは、次のように語った。「地球環境の問題だったり、コーヒーがこの先飲めなくなるかもしれないという問題に、ネスカフェさんはいろいろと取り組んでくれている。私たちができるのは、毎日おいしいコーヒーを飲むとか、可愛いタンブラーを選んで楽しむなど、小さな積み重ねだと思う。それが世界に貢献できるとわかったので、私もしっかり伝えていきたい」。
岸井ゆきのさん「ネスカフェ」は今年、ブランドコンセプトを9年ぶりに刷新し、「Make your world」とした。おいしいコーヒーを飲み続けられる未来のために、グローバルブランドの「ネスカフェ」を通じてサステナビリティに取り組むことを表明している。
「ネスカフェ」ブランドそして、新ブランドメッセージの“そのコーヒーは、あなたをちょっとだけヒーローにする。”には、未来を想ってコーヒーを選ぶ、その小さな行動の積み重ねがやがて大きな力になり、自分やその周り、生産国の農家や地球環境にまで良い影響が広がっていくという想いが込められているという。
ネスレ日本飲料事業本部の中西弘明さんは、「ネスカフェ」は1938年の誕生時から社会課題の解決が核にあったと紹介した。これは、1930年代初頭にブラジルでコーヒー豆が大豊作で価格が暴落する中、当時粉ミルクの製造販売をしていたネスレへ問題解決の依頼があり、溶けやすく、長期保存可能なパウダー化する技術を開発したというもの。
コーヒーは現在、気候変動の影響などで環境問題にさらされており、2050年にはコーヒー栽培に適した地域が半減するとしている。中西さんは、次のように話す。「世界中で毎秒6000杯飲まれている“ネスカフェ”だからこそできることがあると考えている。そこで、われわれはサステナビリティのアクションとして『ネスカフェプラン』に取り組んでおり、世界中で2025年までに責任ある調達基準を満たしたコーヒー豆を100%使用することと、再生農業に挑戦している」。
今回の新CMは、これまでのようなおいしさや機能の訴求ではなく、サステナビリティや社会課題の解決をテーマにしているところが新しい試みとなっている。