年に一度のコーヒーのお祭り「SCAJ」。
今年は10月9日〜12日の4日間、東京ビッグサイトで開催されました。
昨年に続いて、今年もコーヒー好きとして参加! 大盛況だった会場の様子をレポートします。
コーヒー好きのお祭り「SCAJ」ってなに?
「SCAJ」は、コーヒー豆生産国の関係者から、国内外のメーカー、ロースター、バリスタまで、コーヒーに関係するあらゆる人々が集まる、アジア屈指のスペシャルティコーヒーイベントです。
コーヒーシーンの盛り上がりと共に規模感も増していて、昨年の来場者数のべ69,201人に対して、今年はのべ75,217人ものコーヒーラバーが集結しました。
気になっていたコーヒーが勢揃い
日本各地のロースター、バリスタが出店する「Coffee Village」の様子。
私が思うSCAJの楽しみ方は、大きく2つあります。
ひとつは、国内外から集まる有名バリスタのコーヒーを味わうこと。もうひとつは、各社の新製品を試したり購入したりすること。
Kurasu Kyoto ブース
そんな中でも、今回特に印象的だったのが、「Kurasu Kyoto」と「PostCoffee」のブースです。
Kurasuは、京都を拠点とするスペシャルティコーヒーのお店で、自家焙煎のコーヒー豆はもちろん、海外メーカーの代理店としても有名。
有名バリスタがコーヒーを提供するBrew Barや、初お披露目となる海外メーカーの新製品が人気で、常に人混みができていました。
PostCoffee ブース
国内外の人気ロースターのコーヒーを定期便などで楽しめるPostCoffeeは、「COFFEE SUPER MARKET」というコンセプトで出店。
買い物かごを片手に、小分けのコーヒー豆やグッズを購入できるようになっていて、まるで音楽フェスの物販のような賑やかさでした。
毎年人気のゲストブリューも変わらずの大盛況。
そのほかのブースでも、今年は特にゲストバリスタのコーヒーを飲める場所が多かった印象。
気になっていたけれど、場所的に難しくて行けていなかったお店のコーヒーがたくさん飲めて、コーヒー好きとしては夢のような空間でした。
進化が止まらないファミマのコーヒー
さまざまな企業ブースが立ち並ぶ中で、いい意味で目立っていたのが「ファミリーマート」のブース。
展示場の一角に、見覚えのある緑・白・青のロゴがどどんと現れて、思わず足を止めている方が多くいました。
今年のファミマブースでは、約2年ぶりのリニューアルとなるファミマカフェの「モカブレンド」を飲み比べで提供。
新旧がわからない状態で2つのコーヒーを飲み比べ、その後QRコードを読み込んで正解を確認するという仕組みになっていました。
今回のリニューアルでは、焙煎の時間や温度を調整することで、従来商品より香り成分が約16%増えているのだそう。
旧モカブレンドと比べると、エチオピアらしい明るい印象がさらに増えていて、朝の一杯やリフレッシュしたいときに飲みたい味になっていました。
新モカブレンドはすでに全国の店舗で順次展開されており、10月22日には完全に切り替わっているとのこと。
気になる新製品が目白押し!
コーヒーと言えば!の「HARIO」ブースでは、今年発売された新作「V60 ドリッパー SUIREN」がタワー状に。
タワーの麓には各色リブパーツが置いてあり、自由に組み合わせて購入できるようになっていました。
また、コーヒーロースター兼俳優の坂口憲二さんとコラボレーションした「コーヒードリッパースイッチ サンライズ」や、1℃単位での温度調節ができる「Electric Kettle Lyra(ライラ)」の初お披露目も。
こういった新製品を、メーカーの方から直接説明してもらえる機会ってなかなかないので、これもSCAJならではの魅力だな〜と感じています。
家庭でも使いやすいコンパクトなエスプレッソマシンなど、さまざまなコーヒーの選択肢が増えている中、これは珍しいな〜と惹かれたのが、小川珈琲ブースで見つけた「Specialty Turkish Coffee(STC)」。
スペシャルティコーヒーを用いたトルココーヒーを抽出する器具として、世界チャンピオン監修のもと作られたアイテムで、飲んでみるとこれまでイメージにあったトルココーヒーとは全くの別物で驚きました。
機械で正確にコントロールして抽出するものや、昔ながらの方法に新しい理論が組み合わさったものなど、今年もコーヒーの面白さはぐんぐん広がっていきそう。
次回の「SCAJ2025」は、2025年9月24日〜27日の4日間、東京ビッグサイトで開催予定とのこと。
一般の方でも参加できるイベントなので、気になる方はぜひ来年をお楽しみに!
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