豆を使わない〝コーヒー〟日本初上陸/ATOMO COFFEE

デーツの種子を世界初の技術で味わい再現

「ATOMO COFFEE」日本初上陸

エド・ホーンCOO

豆を使わない本格サステナブルエスプレッソ粉「ATOMO COFFEE」が日本初上陸した。主原料となる通常は廃棄されるデーツの種子を乾燥させ、レモン、グァバなどの植物由来の成分と組み合わせることでコーヒーの分子構造を再現。コーヒー豆の工程と同様に焙煎、粉砕し、さらに緑茶から抽出したカフェインを加えることでコーヒーの味わいに近づけた。製法にはクロスメイラード反応による特許技術を採用しており、コーヒー豆以外の原料から本格的なコーヒーに近いフレーバー飲料を製造したのは世界初。

まずは、東京・渋谷にあるカフェ「ash zero waste cafe & bar(æ)」で8月27日から販売・提供を開始。メニューは、「ATOMOエスプレッソ」(税別530円)、「ATOMOマキアート」(630円)、「ATOMOラテ(ホット・アイス)」(670円)。ミルクは、全てオーツミルクを使用する。

初日には同店で会見を開き、ATOMO COFFEE社のエド・ホーンCOOが開発背景を説明。同社は、農業製品をアップサイクルし新しい形のコーヒーフレーバー飲料を開発するスタートアップ企業として、2019年にアメリカ・シアトルで設立した。従来のコーヒー生産に伴う多量の二酸化炭素排出、水の使用、森林伐採などの環境負荷に取り組んでおり、「ATOMO COFFEE」であれば、従来のコーヒー栽培に比べ二酸化炭素排出量を83%、土地利用を70%削減が見込めるという。また気候変動の影響で2050年までにコーヒー栽培地域が劇的に減少すると予想される、「コーヒーの2050年問題」に対しても貢献できると考える。

現在コンビニなど複数の企業と商談を進めており、ホーンCOOは「世界でも有数のコーヒー消費国である日本で販路拡大を目指したい」と意気込みを語った。

バリスタの石谷貴之氏㊧とæ店舗マネジャーの滑川裕太氏

石谷氏は「コーヒーとそん色ない」と評価

「ATOMO COFFEE」サイト
https://www.atomocoffee.com/ja
「ash zero waste cafe & bar(æ)」インスタグラムアカウント
https://www.instagram.com/ash_jinnan/

WEB限定記事

Copyright © 2024 フードウイークリーWEB|週刊食品 All Rights Reserved.

タイトルとURLをコピーしました