TOPPANデジタル株式会社、OS Trading & Investments Pte. Ltd.(OSTI)、サグリ株式会社の3社は、ルワンダとタンザニアの農園において、スマート農業実現に向けた実証実験を2024年4月より開始します。
本実証においては、衛星観測データを用いた農地の生育/土壌分析や、気象データのセンシングなど、テクノロジーを活用して現地のニーズに適合した、スマート農業ソリューションの開発を目指します。
データドリブンな農園運営を目指す!
OS Trading & Investments Pte. Ltd.(OSTI)は東アフリカにおける農園事業「Smart Village Project」を推進しています。
ルワンダでマカダミアナッツ事業を、タンザニアでは北部Arusha州に保有する1,763ha(中央区の約1.8倍)の広さを持つ農地において、コーヒーを中心とした農園事業を展開しています。
サグリは、衛星データ(SATELLITE)×機械学習(AI)×区画技術(GRID)を掛け合わせ、農業や環境における課題解決を目指す岐阜大学発のインパクトスタートアップです。
一方TOPPANデジタルは、2023年にOSTIと資本業務提携を締結し、TOPPANグループのDX・SXソリューションを活用した、アフリカ地域における現地ニーズや実態に即したスマート農業ソリューションの開発を進めています。
このような中で、更なるスマート農業ソリューションの強化にむけてTOPPANデジタルとサグリは業務提携契約を締結しました。
これを受け、3社共同でアフリカ地域におけるデータドリブンな農園運営に資する、スマート農業ソリューションの開発に向けた実証実験を開始することになりました。
3社が共同して実証実験をスタート!
アフリカ地域の農園の特性として「広大な土地」「未整備なインフラ環境」「不安定な経済状況」が挙げられます。
本実証においては、余分な電源インフラ確保や高価な機器設置が不要な衛星観測データを活用。現地農園での栽培状況を効率的に収集/分析し、データドリブンな農園運営の実現を目指します。
この実証実験を通じて。2026年に東アフリカのプランテーション型農園向けスマート農業ソリューションを開発し、他の国や地域・農園に提供することを目指しています。
- 期間:2024年4月~2025年3月
- 場所:ルワンダ、タンザニアのOSTI運営の農園
- 目的:現地ニーズに適合したスマート農業ソリューションの開発
- 概要:衛星観測データを活用した農園の土壌分析(水分量、ph、CEC、NPKなど)、LPWAネットワーク技術を活用した、現地農園での土壌データや気象データの収集/分析、収穫後の精製条件や加工後のコーヒー豆の品質のデータ分析、データ分析結果を踏まえた、収量アップや品質向上に向けた施策の実行などを実施する。
3社の役割
- TOPPANデジタル :全体コーディネート、LPWAネットワーク技術を活用したZETAソリューションの提供
- OSTI :実証環境提供、農園活動記録の提供、比較テストの実施、収穫したコーヒー豆のデータ分析
- サグリ :衛星観測データ活用ソリューションの提供等
- 記事提供元:TOPPANデジタル・OSTI・サグリ、東アフリカでスマート農業実現に向けた実証を実施|PR TIMES