“推し活”をしている販売員は知らぬ間に「新たな接客スキル」を得ている

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あなたは“推し活”をしたことがありますか? 無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、「推し」を見つけたことで「新たな接客スキル」を手に入れたと話します。一体どういうことでしょうか?

推し活の気持ち

”推し活”という言葉が出てきてからだいぶ経ちましたね。

自分の『推し』を応援するような活動を総称してこう呼びますが、皆さんも推しはいらっしゃるでしょうか?

こういう活動って一昔前前では”ヲタ活”のような呼び方が多くて、いわゆるオタク(ヲタク)扱いされるイメージがありました。

ただそこはさすが日本。

今となっては、アニメでもゲームでもアイドルでも、性別や年代など関係なく、かなり寛容的になっている感じがあり、様々な推し活が存在しています。

今やおじさん芸人ですらアクリルスタンドが存在していて、そのアクリルスタンドをカフェへ連れていき一緒に写真を撮ったりするような推し活も当たり前のように行なわれているのです。(ちなみに推し活を”推しごと”と呼ぶという話もあるのですが、おじさんの僕には真偽のほどはわかりません)

僕は正直言って、あまり推しと呼べるようなものがなく人生を過ごしてきています。

ある程度好きなアーティストや芸人やアイドルなどもいますし、好きなアニメといったコンテンツもあります。

ですが、それなりに好きだったというくらいのもので、推しているというほどのことではなかったように思うわけです。

そんな僕がこの数年は、東京03推しになっています。

もともと好きではあったものの、単独ライブに行くようになってからは急激に推しが加速しまして、アクスタ(アクリルスタンド)までは持ってはいませんが、結構なお金を落としているわけです。

それも「応援する」という気持ちが強く負担に感じているようなこともないので、やっぱり推し活なのでしょう。

なんでこんなことを恥ずかしげもなく書いているかというと、実は推し活的な行動をし始めてから変わったことがあるからです。

それは、推しがいる人との会話です。

僕はあくまで東京03推しですが、他のことや人を推している人と話すと「あーそれわかるわかる」と会話がやたらと盛り上がることが増えたんですね。

これは思わぬ副産物でした。

昔、推しと呼べるほどのものがなかった頃には、たとえば取引先やお客様との会話で「こういうのが好きなんです」と言われても、「あーそうなんですね」と言う程度のものでそれ以上の発展がありませんでした。

もちろん接客業として、会話を広げる技術がある程度あるために楽しく喋ってもらえるようにはしていましたが、これって表面的なものでしかありません。

本質の部分まで深入りしたところで、会話の盛り上がりもある程度です。

ですが、自分に推しがいると気持ちがよくわかるわけです。

僕は全然興味のないものを相手が推していたとしても、心情がわかります。

「応援したいからお金を使う」とか、「常に考えていたいからこういうことをする」みたいな気持ちが、推しが違っていてもよくわかるんですね。

だから、「こういうことありますよね」とお互いにあるあるのようなものが出てきて、やたらと盛り上がるわけです。

そこから一気に親密になって、仕事の話も(接客も)スムーズに進むことが結構あります。

それはやはりお互いに親近感のようなものを感じているからで、「気が合うな」とか、「この人話がわかるな」と感じてもらえているのかもしれません。

推し活って今や隠すようなことでもなく、誰もが何かしらの推しを持っていて当たり前の時代です。

そしてもしそんな推しがいるのであれば、他の人の推し方や気持ちにも共感できる部分が増えていきます。

それを活かせれば、商品やサービスとはまた違ってところで信頼を生み出せることもあります。

人によっては嫌がることな気もしますが、推し活を有効に仕事に活かすこともできるんだなーと最近感じているわけです。

今日の質問&トレーニングです。

1)周りの人の推しについて聞いてみて、どんな推し活をしているかを教えてもらいましょう。

2)もし自分に推しがいるのであれば、お互いに推し活について話してみてどんな会話ができるかやってみましょう。

image by: Shutterstock.com

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