中国発Cotti Coffee、世界7000店舗達成 「大量閉店や資金繰悪化」の噂を否定

日本にも上陸した中国の新興コーヒーチェーン「Cotti Coffee(庫迪咖啡)」は2月26日、世界の店舗数が7000店舗に達し、世界4位になったと発表した。同時に、Cotti Coffeeのアプリまたはミニプログラムから注文すれば、3カ月間(2月26日から5月31日まで)全てのドリンクが1杯9.9元(約210円)で購入できるキャンペーンを開始した。

最高戦略責任者(CSO)の李穎波氏は「Cotti Coffeeは店舗展開と規模拡大が基本的に完了し、コストの『変曲点』に到達した」と述べた。

Cotti Coffeeは、業界大手「luckin coffee(瑞幸咖啡)」の創業者で元会長の陸正耀氏が設立した。luckin coffeeは2020年4月に粉飾決算が発覚し、同氏は会長退任に追い込まれた。そして現在、立ち上げたCotti Coffeeで、luckin coffeeに戦いを挑んでいる。22年10月に1号店を開業して以来、破格の価格とマーケティングにより急拡大している。23年8月には日本への進出も果たした。

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しかし23年末からは、Cotti Coffeeがサプライチェーンに問題を抱えているとの噂がSNSなどで広がっている。また、過去90日間で476店舗を新規オープンする一方で、826店舗を閉鎖したとの報道もあった。

Cotti Coffeeはこれを受け、「創業以来、閉店あるいはフランチャイズ契約を解消した店舗は計61店舗にすぎない。826店舗という数字は、冬休みに入った大学キャンパス内の店舗が一時的に閉店していることを示しているだけで、新学期が始まれば通常通り営業を再開する。現在の資金繰りにも問題はない」と述べた。

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*2024年3月4日のレート(1元=約21円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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