2023/12/22 09:47
新商品の原料となった国権酒造の酒瓶とルワンダ産コーヒーの実福島県郡山市の富久栄珈琲は、ルワンダのコーヒー豆を県産酒で発酵させて製造した「SAKE funky®coffee(酒ファンキーコーヒー)」を24日から直営8店舗で販売する。経営する富久栄商会の中島茂社長によると、収穫直後に日本酒で発酵させる製法は世界でも珍しいという。
南会津町の国権酒造の酒酵母を使い、ルワンダで収穫した実を現地で発酵させる。発酵させて豆自体の要素・成分を変えると、輸入後に焙煎(ばいせん)した豆に酒の香りを付ける製法と比べ、コーヒーがまろやかで上品な味わいになる。後味の繊細な香りも特徴だ。
ルワンダは良質な豆の産地とされ、富久栄商会は以前から生産者と取引があった。試行錯誤を重ね、構想から4年かけて開発した。生産地で味が決まる従来の常識を覆す商品で、「型破りな」、「イカした」という意味の「ファンキー」を名前に使った。
中島社長は世界で数少ないコーヒーの国際審査員を務める。「地元の素材で新しい商品をつくり、福島と世界の人々をつなぎたい」と意欲を見せている。
価格は100グラムで税込み1944円。問い合わせは富久栄商会へ。