ネスレ日本、貨物鉄道による輸送を中距離輸送にも拡大

ネスレ日本は、日本貨物鉄道と全国通運、日本運輸倉庫(JR貨物グループ)と、長距離輸送を対象としてきた貨物鉄道による輸送を、より貨物量の多い中距離輸送にも拡大し、2月より、静岡~大阪間における「ネスカフェボトルコーヒー」の定期貨物鉄道輸送を開始した。

ネスレ日本は、バリューチェーン全体を通じ環境へ配慮する取り組みを行っており、物流分野においては、二酸化炭素(CO2)排出量の低減のために、トラックから貨物鉄道や船舶などに輸送を切り替える「モーダルシフト」を推進している。

貨物鉄道や船舶を用いた輸送は、一度に大量輸送が可能。トラック輸送よりも環境負荷が小さいだけでなく、トラックドライバーの長距離走行を減らし、効率よく輸送作業を行うことができるため、トラックドライバーの負担軽減の一助にもなる点が注目されている。

「モーダルシフト」は、長距離になるほど効率的な輸送が期待できることから、より貨物量の多い中距離輸送(走行距離500km以下、200~350kmを中心帯に想定)においても新たな輸送網の構築に取り組み、2月よりネスレ日本島田工場(静岡県島田市)からJR貨物百済貨物ターミナル駅(大阪府大阪市)を経由した関西方面への「ネスカフェボトルコーヒー」の中距離帯での定期貨物鉄道輸送を開始する。

本取り組みの開始により、静岡エリアから関西エリアへ200トン/日のトラック輸送を鉄道へ移行することとなり、年間の二酸化炭素排出量は約900トン削減できる見込みだ。

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