
コーヒーを日々楽しむなかで欠かせないのが「カップ選び」。
材質や形状によって味わいの印象が変わるので、その日の豆や気分に合わせて「今日はこれにしよう」と選ぶのも楽しみのひとつになっています。
そんな私が、個人的に信頼を置いているコーヒー器具メーカー・ORIGAMIから、新作のカップが登場。
気になってすぐに購入し、約1ヶ月使い込んでみました。
ORIGAMIの新作カップ
ORIGAMI 「Harmony Cup(ハーモニーカップ)」 2,310円(税込)
ORIGAMIの新作「Harmony Cup」は、近年のコーヒー業界で注目されている「香り(嗅覚)とフレーバー(味覚)の一体感」をテーマに、WBrC2024で第3位に入賞したRyan Wibawa氏と共同開発したアイテム。
最大の特徴は、香りをしっかり閉じ込め、飲むときにふわっと広がるように設計された「ボトムが広く・口元に向かってすぼまる独特の形状」にあります。
外側へ広がったリム(飲み口)もポイントで、これによってコーヒーが舌全体に当たり、風味の広がりをしっかり感じられるのだそうです。
容量たっぷり&飲み心地ばっちり
実際に使ってまず気に入ったのは、その容量。最大で320mlも入るので、ホットでもアイスでも、さらにはカフェラテでもたっぷり楽しめます。
磁器製らしいずっしり感はありますが、「たっぷり注いでゆっくり飲みたい」という私のスタイルにはぴったりでした。
そして、飲んでみて驚いたのが香りの立ち方。カップを口に近づけると自然と鼻が覆われ、ふわっと香りが入り込んでくるんです。
飲むときに自然と顎が少し上がることで、コーヒーが舌全体に触れるのも印象的。
同じ豆でも、普段のカップとは違うニュアンスが引き出され、特にスペシャルティコーヒーならではの明るくみずみずしい果実感のある酸味をクリアに楽しめました!
色と味わいのリンクも気になる…
カラーはホワイト、マットブラック、マットグリーン、マットピンクの全4色。
このラインナップは、色が味覚に与える心理的な効果を意識して選ばれたもので、たとえば「グリーンはリンゴのように爽やかな酸味を、ピンクは果実の甘みを感じやすくする」といった狙いが込められているのだそうです。
どのくらい印象が変わるのか気になって、今回は思い切ってマットピンクも購入してみました。
細かいポイントですが、比べてみると釉薬の影響で質感にも違いがありました。
ホワイトはツルッとした滑らかさ、マットピンクはサラサラとした柔らかい手触りで、持ったときや口に当たったときの印象も異なります。
実際に同じコーヒーをホワイトとマットピンクで飲み比べてみると、後者の方が少しフレーバーが濃く感じられました。
事前情報の影響も大きいと思いますが、色によって味の捉え方まで変わるとは……!
カップ選びはまだまだ奥が深いな〜と感じられる、面白い体験になりました。
HARIO待望の「新作ドリッパー」がすごすぎる…。
無印良品・カルディ・スタバの限定ブレンドを飲み比べ。味だけで選んだ「最も秋らしい一杯」は?