2022.12.29「タンザニアにドリップコーヒーが里帰り 高校生が学ぶフェアトレード」

タンザニアにドリップコーヒーが里帰り 高校生が学ぶフェアトレード

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編集委員・木村裕明2022年12月29日 11時00分

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名古屋市中区で開かれた「SDGsまつり」に出店し、来場者にフェアトレードのコーヒーをふるまって商品の説明をする桜花学園高校の生徒たち=2022年12月13日

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 来年で創立120周年を迎える私立桜花学園高校(名古屋市)。一昨年に新設された国際キャリアコースの生徒たちがコーヒーを題材に、発展途上国の産品を適正価格で取引することで生産者の経済的自立をめざす「フェアトレード」に関する学びを深めている。

 昨年の春、同コースに立ち上げからかかわる水谷香織教諭が、コーヒーの製造・販売や喫茶店の運営などを手がけるマウンテンコーヒー(同)の岩山隆司社長に、「総合的な探究の時間(グローバルリサーチ)」の授業でフェアトレードのコーヒーの話をしてほしいと頼んだのがきっかけだった。

 岩山さんは、2010年に名古屋市で開かれた国連の生物多様性条約締約国会議(COP10)にコーヒーの製造卸組合の担当者としてかかわった経験がある。環境や労働者の人権に配慮して栽培された「サステイナブル(持続可能な)コーヒー」を会場でふるまったのを機にフェアトレードのコーヒーへの理解を深め、販売を広げてきた。

 本社から近く、姉の母校でもある桜花学園高からの申し出を岩山さんは快諾した。地域社会や教育活動への貢献に力を注いできたこともあり、生徒への講演にとどまらず、「フェアトレードのコーヒー商品を作って売るところまで一緒にやりませんか」と提案。挽(ひ)いた豆を1杯分ずつ個包装したドリップコーヒーの商品企画から販売までを生徒が手がける「コーヒープロジェクト」が始まった。

 1年目は岩山さんが提案した…

 

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